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29.2.3. カーネルとユーザー空間プロファイルの分離

デフォルトでは、カーネルモードおよびユーザーモード情報は、各イベントについて収集されます。特定のカウンターのカーネルモードのイベントを無視するように OProfile を設定するには、以下のコマンドを実行します。
~]# opcontrol --event=event-name:sample-rate:unit-mask:0
次のコマンドを実行して、カウンターのカーネルモードのプロファイリングを開始します。
~]# opcontrol --event=event-name:sample-rate:unit-mask:1
特定のカウンターのユーザーモードのイベントを無視するように OProfile を設定するには、以下のコマンドを実行します。
~]# opcontrol --event=event-name:sample-rate:unit-mask:kernel:0
次のコマンドを実行して、カウンターのユーザーモードを再度プロファイリングします。
~]# opcontrol --event=event-name:sample-rate:unit-mask:kernel:1
OProfile デーモンがプロファイルデータをサンプルファイルに書き込むと、カーネルとライブラリープロファイルデータをサンプルファイルに分割できます。デーモンがサンプルファイルに書き込む方法を設定するには、root で以下のコマンドを実行します。
~]# opcontrol --separate=choice
以下のいずれかを 選択 できます。
  • none - プロファイルを分離することはできません(デフォルト)。
  • ライブラリー - ライブラリー のアプリケーションごとのプロファイルを生成します。
  • kernel - カーネルおよびカーネルモジュールのアプリケーションごとのプロファイルを生成します。
  • all: ライブラリーおよびカーネルモジュールのアプリケーションごとのプロファイルを生成します。
--separate=library が使用される場合、サンプルファイル名には実行可能ファイルの名前およびライブラリーの名前が含まれます。
OProfile プロファイルを再起動します。
これらの設定変更は、OProfile プロファイルが再起動すると有効になります。